2025/06/18

Taiwan Today

文化・社会

陳副総統、中国医薬大学が「世界の一流大学」へ成長するよう期待

2018/06/07
陳建仁副総統(写真)は6日、中国医薬大学創立60周年祝賀式典に出席し、同大学が「より卓越し、優れた国際的な一流大学」というビジョンに向けてまい進するよう期待した。(中央社)
陳建仁副総統は6日午前、中国医薬大学(台湾中部・台中市)の創立60周年祝賀式典に出席し、台湾における教育、医療、人々の健康維持に同大学が果たしてきた貢献を称えると共に、「より卓越し、優れた国際的な一流大学」並びに「より卓越し、優れた世界一流の医学センター」というビジョンに向けてまい進するよう期待した。
 
中国医薬大学は台湾で初めて、漢方薬と西洋医薬、並びに健康科学の人材育成に同時に取り組んだ教育機関。陳副総統は、同大学は創立から60年間努力を続ける中、絶えずブレイクスルーとイノベーションを追求して4万人を超える優れた人材とエリートを育成した他、専門分野において台湾が多くのリーダーを生み出すのを助け、社会に大いに貢献していると絶賛した。
 
中国医薬大学は2006年から12年連続で、「教育部(日本の文科省に類似)教学卓越大学」に選ばれ、サポートを得ている他、2017年版の世界大学学術ランキングでは世界197位、台湾の大学では国立台湾大学に次ぐ2位となるなど、「台湾に立脚し、世界をリードする」という目標実現にまい進している。また、医療分野で中国医薬大学は世界133位、台湾ではトップに位置し、多くの大学医学部及び医学センターが模範とする対象になっている。中国医薬大学はさらに、新薬の開発や漢方薬、がん治療、幹細胞、3Dプリンターなどに関連した国際レベルの研究センターを設置している。陳副総統は、同大学は台湾における開拓者、並びに先駆けの役割を果たしているとした上で、こうした視野を持つ台湾の医学センターだからこそ世界の著名な医学研究機関と肩を並べ、より優れた交流が可能になるのだと述べた。
 
陳副総統は中国医薬大学が豊原社会住宅(台湾中部・台中市)に設けているコミュニティ健康保健センターが同社会住宅の住民のみならず、周辺住民へのサービスも行っていることに触れ、こうした「民胞物與(全ての人を仲間とみなす)」、「視病如親(患者を家族とみなす)」の態度は優良な大学が負うべき社会責任を示すもので、大いに好評だと称えた。社会住宅とは、分譲せず賃貸のみの、適正家賃で良質な環境を備えた公営住宅のこと。
 
陳副総統は、中央政府と地方自治体が積極的に取り組む「5+2産業イノベーション計画」の1つである「バイオ医療産業」において、中国医薬大学が最も早く「台中水湳国際健康産学パーク」に入居し、科学と文化の融合を実践していることは、これまでの医療史における様々な努力を思い起こさせる他、人々が今後より優れた医療ケアを受けられることを示していると述べた。そしてさらに陳副総統は、計画中の「新竹健康産学パーク」にAI(人工知能)を基礎とした医療機関を設置できれば、もう1つの新たな模範になることだろうと期待した。
 
 

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